メイドインジャパンだから生まれたジャヌフのこだわり
デザイナーが求める究極な仕上がりを、日本の技術者たちは長年の経験によって丁寧に表現していきます。何度も試験を繰り返し、最適な仕上げをデザイナーと技術者で作り上げていくこだわりこそ、ジャヌフが日本製にこだわる理由です。
メリノウールの世界
時代を超える価値
メリノウールは高級ウール繊維としてファッション衣料繊維として世界中で生産されていますが、日本でも最高級の品質を生み出す技術による商品が生産されています。
大切に育つメリノウール
白度・柔らかさ・繊細な風合いを持つメリノウールは、特別なウールとして大切に牧場で飼育されています。
世界でトップシェア生産国は気候に恵まれたオーストラリアやニュージーランドです。その地の高原地帯で生育されるメリノウールは、豊かで美しいクリンプ(巻き毛)を持つ高級ウールとして知られています。
メリノウールが特別な理由
メリノウールの中でも極めて細い繊度(毛の太さ)を育てるために、特別に飼育されているメリノ種もいます。牧場主たちは、育成方法・放牧環境・羊の健康状態など、きめの細かい管理を行い羊毛生産の品質安定化を目指して日々努力を重ねています。
高品質を保つ羊毛を育てるには、高度な専門的知識を有し、時間をかけて大切に育成します。また生き物である羊への配慮も欠かせません。
さらに餌となる牧草の環境は天候変化に影響される為、自然環境にも細心の注意を払わなければいけません。メリノウールが一般的に高級原料とされる背景には、良質な羊毛生産のために、牧場主たちが広大な土地の管理や何百万頭の羊の管理を一定のレベルで継続しているからです。
また、高級衣料品として生産される上質なメリノウールは、メリノウールの中でも厳選される繊度のウールになる為、他の植物性繊維や化学繊維と比べると生産量は極めて少なくなります。
メリノウール市場
刈り取り技術
羊毛を刈り取るまでには、羊毛の成長を待たなければなりません。メリノウールは、年に1〜2回「shrarer」と言われるメリノウールを刈り取る専門家によって素早く刈り取られます。刈り取り技術も高級原料を保持するには大切は技術です。いかに羊に負担を掛けず綺麗に毛を刈り、羊毛を傷つけないかは熟練の技になります。
品格の重要性
メリノウールは、最終的に繊度(毛の細さ)ごとに分類・格付けされマーケットで販売されます。
昨今は地球環境変動により、生産量の変動も起こりやすい環境の中で品格を保つ努力は重ねられています。
原料から製品加工へ
日本が育んだ羊毛加工技術
かつて日本は羊毛輸入国第1位を誇り、日本の紡績メーカーで糸作りの技術が磨かれ、ウール産地では大量のウール生地が生産されていました。その当時から糸製造技術研究が盛んに行われ、スーツやドレス用途などに使用されるメリノウールによる梳毛(そもう)糸[すき櫛に通すような細い]が生産されました。染色技術や加工技術も開発され、美しい発色性あるメリノウール生地や洗濯しても縮みにくい糸や生地なども開発されました。
かつて欧州で生まれたウール製品は、羊毛生産技術の向上と糸や生地の生産技術の向上によって、高級製品として今でも愛されています。
メリノウールの起源と発展
王室のメリノウール
羊毛は、古代から人類にとって大切な貴重品として取り扱われ、かつてヨーロッパでは王侯が直轄で羊を管理していた時代が長く続きました。
メリノウールの起源と言われているスペインメリノは、12世紀から14世紀ごろまでにスペイン帝国で誕生しました。度重なる品種改良の成功でスペインメリノは純白でクリンプの多い非常に貴重な羊毛となります。当時のスペイン王室は法で輸出を禁止にするほど厳重にスペインメリノウールを管理していました。しかし欧州各国の王族間による婚姻関係を築いてきた事で、スペイン王室からオランダ王室やフランス王室にスペインメリノウールを贈ったことが、後に南アフリカでメリノウールが生産されるようになり、その後イギリス王室がメリノ種を所有したことで、当時の大英帝国の植民地であったオーストラリアやニュージーランドで、現在も生産されている高品質のメリノウールへ発展していったと言われています。
技術革命
イギリス大英帝国時代には、産業革命によって紡績技術・織物技術の機械化が行われ、羊毛製品は大量生産が可能になりメリノウールを使用した毛織物が世界中に普及していきます。産業革命がなければ、羊毛産業の発展はなかったかもしません。
また、メリノウール製品は発色性が良く美しい色を表現できる繊維としても知られています。スコットランドのハイランド地方が発祥と言われているタータンチェックは、伝統的に地域や一族ごとに家紋のように柄があります。産業革命以前より古くから毛織物で作られたタータンチェックは、18世紀ごろから発達した染色技術で明るい色を使用したあらゆる色の組み合わせの柄が広まりました。
ファッションアイコン
現代でも色鮮やかなタータンチェック柄は伝統的な柄以外にもファッションアイコンとして愛されており、日本では学生の制服にタータンチェックは多く使用されています。このように現代でも変わらずメリノウール混製品は色々な場面で使用されています。
大切に扱う理由
細い糸になるメリノウールの貴重性
一頭のメリノウールから取れる羊毛量は、約4.5KGと言われています。通常男性用スーツを作るために生産される織物生地は一反あたりの重量は一般的なスーツ生地で約10KGから15KGの間になり約3頭分のメリノウールが使われています。ウール100%の一反の反物からできる男性用スーツも数が限られているので、メリノウール100%のスーツが今でも高級スーツとされている背景には、優れた縫製技術だげでなく、軽くて丈夫な生地として仕上げる為に技術的にも製造が難しい細い原料(紡績糸)そのものが貴重だからです。
耐久性の高さ
メリノウールを多く使用した製品は耐久性も良く、お手入れ次第で何十年も着用できる製品としても知られています。その価値を知る人は、一度手にした最高品質の製品は丁寧なお手入れと修復を繰り返し何十年も着用しています。
このように時間と共にエイジングと言われる風合いが良くなるウール製品の特徴で、風化することのない着心地感と美しい発色性を保ち、長きに渡り着用出来るからこそ大切に扱われているのです。
第二の皮膚
メリノウールの歴史は古く、先人たちの革新的技術で生み出されたメリノウール繊維は元来羊の皮膚から進化しているので、人間の肌にもっとも近い繊維と言われています。
ジャヌフが、肌にとって気持ちよさを追求したファンデーション素材からランジェリーを創りたいと思ったとき、人間の皮膚に最も近く、唯一呼吸する繊維といわれているメリノウールを選びました。そしてジャヌフがこだわるファンデーション素材は、夏にも涼しく快適着用ができる最高級スーツにも使用されている、細くて繊細なメリノウール原料を使用しています。その軽さ、柔らかさは羽のように軽く心地よい肌触りです。
肌を空気のようにまとうジャヌフウール
もう一枚の皮膚のように空気をまとう感覚の軽いジャヌフウールは、適度なストレッチ性も兼ね備えた素材です。
敏感肌の方にも心地よく感じていただける、シルクのような滑らかさと上質なコットンのようなサラッと感とカシミアのように軽くてふんわりとした
風合いです。呼吸するメリノウールの特性から通気性も高いので快適感ある湿度を維持して乾燥からもお肌をサポートします。
機能性抜群なシーズンレスランジェリー
冬に暖かく、夏は蒸れにくい、汗が乾きやすく、汗の臭いもしにくい、サラッとした肌触りのメリノウールからできたジャヌフは一年中快適着用を提案しています。
※着心地感、機能性の感じ方には個人差があるため、すべての方に適用するとは限りません。